消費者が本質を見抜く時代へ – 求められるのは「一貫性」
現代は、単にモノが溢れる時代から、「本当に価値のあるもの」が求められる時代へ と移り変わっています。
私自身、2024年にシンガポールでつまみ細工のワークショップを開催した際、
その変化を強く実感しました。
このワークショップでは、日本の伝統工芸の廃棄素材を活用したキットを提供し、
「ものを大切にする」という考え方を伝えました。
すると、参加者の方々がキットの入っていたビニール袋を集め、
「また次のクラスで使ってください」と渡してくれたのです。
その瞬間、私は戸惑いました。
「一度使った袋を再利用するのは難しいかもしれない」と感じた一方で、
「廃棄を出さない」という理念を掲げている自分の行動との矛盾 に気づかされました。
この出来事を通じて改めて感じたのは、
消費者はますます本質を見抜く時代に突入している ということです。
これからの時代に求められるもの
今の消費者は、広告やマスコミの情報だけではなく、
自ら情報を選び、本質を見極める力を持ち始めています。
そのため、企業やブランドに対して、単に「売れる商品」を提供するのではなく、
「何を大切にしているのか」 が明確に伝わることが求められています。
これからの時代に成功するためには、
🔹 商品の背景やストーリーが、企業の理念と一致していること
🔹 一時的な流行ではなく、本質的な価値を届けること
🔹 サステナビリティや社会的責任を考慮した取り組みを続けること
こうした要素が、ますます重要になっていくでしょう。
2025年、日本のモノづくりを世界へ
この気づきを胸に、2025年も「商品と理念の一貫性」を大切にしながら、
日本のモノづくりの素晴らしさを世界へ届ける挑戦 を続けていきます。
皆さんもぜひ、ご自身の提供する商品やサービスが
「自分の価値観や理念と一致しているか?」 を見つめ直してみてください。
時代が変わる今こそ、その問いを持ち続けることが、ブランドの価値を高める鍵となるはずです。