シンガポールで認定講師が誕生!ついに現地で初レッスン開催
私たちがずっと目指してきた未来が、いよいよ形になり始めています。
2024年末、シンガポールで「つまみ細工国際認定講師講座」がスタートしました。
そして2025年、ついに現地で育った認定講師が、シンガポールで初めてのレッスンを開催しました。
この出来事は、私たちにとって単なるゴールではなく、むしろここから始まる新しい物語のスタートです。
小さな夢が、世界へと広がっていく
ほんの2年前。
大阪信用金庫のビジネスプランコンテストで、私たちはこう語りました。
「誰でも作れる、つまみ細工のキットを作りたい。」
それはまだ、漠然とした夢。
しかしその想いはカタチとなり、キットは商品化され、日本の展示会にも出展。
さらに海外へと渡り、万博への出展、そして認定講師講座の開講へと繋がりました。
——そして今。
私たちが直接育成した現地の認定講師が、自分たちのコミュニティに向けてレッスンをスタートしています。

私たちが届けたいのは「日本の文化」だけではありません
私たちが取り組んでいるのは、単なる日本文化の紹介ではありません。
——伝統工芸「つまみ細工」× 堺の伝統染め「注染」
さらに、**「アップサイクル」**という持続可能な価値を加えています。
日本の伝統的な技法を現代に生かしながら、
廃棄されるはずだった布を、新しい命の宿る素材へと変える。
このキットは、単なるハンドメイド体験ではなく、
**「サステナブル」「文化」「自己表現」**を融合した、新しいクラフトの形です。

法被にも込められたストーリー
今回のレッスンでは、認定講師が着用する法被も、私たちのDIYキットと同じ生地から作られています。
しかも、この生地は堺の注染染めの工場で廃棄予定だった反物。
伝統の技が生んだ布が、また新たな役割を持って蘇る——まさに、私たちの想いを象徴する存在です。
手仕事が生み出す「マインドフルネス」と「小さな経済」
つまみ細工は、ただのクラフトではありません。
一つひとつの工程に集中することで生まれる、静かな時間。
それは現代人にとって、心を整える**「マインドフルネス」**の体験でもあります。
さらに、この学びは趣味で終わりません。
認定講師たちは自らのスキルを活かし、
- 自宅でのレッスン
- ワークショップ開催
- オンライン講座の開講
といった形で、**「副業」や「自立した働き方」**へとつなげています。

「文化 × サステナブル × エンパワーメント」——それが私たちの使命
この取り組みは、日本が得するだけの活動ではありません。
現地の人たちが、自分たちの暮らしの中で価値を生み出し、
その中に日本の技術や考え方が自然と寄り添っていく。
文化は一方通行ではなく、共に育てていくもの。
私たちはそう信じています。
世界に広がる、手仕事の未来へ
「自分の手でつくる楽しさを世界へ。」
私たちが目指すのは、
「日本の伝統を守ること」だけではなく、「世界中の人々と共に未来をつくること」。
シンガポールで生まれたこの新しい動きは、きっと世界中へ広がっていくでしょう。
そして、これはまだ始まりにすぎません。
